大気再解析値に基づく長期波浪推算データ

はじめに

温暖化が進む中で,気候変動の沿岸環境への影響を評価することが重要になってきています.過去数十年の気候を評価するうえで大気再解析値は主要なツールです.また,大気再解析値にもとづく長期波浪推算は波候(波浪の気候)研究に加え海浜変形の評価や海岸構造物の設計基準など工学的にも応用範囲が広いです.我々は気象庁JRA-55 大気再解析値にもとづき全球長期波浪推算を実施しました.全球長期波浪推算の水平解像度では,沿岸域の波浪評価への応用には解像度が粗く,工学的応用が難しいです.そこで,全球波浪長期推算に加え,日本沿岸域の高解像度ネスティング計算を実施しました.波浪観測データとの詳細な比較評価によって,このデータの高い波浪再現精度を確認しています(Shimura et al., 2019).

全球および日本周辺の波候評価および 海浜変形等の評価などにつながることを期待し,このデータを公開します.

長期波浪推算の概要

気象庁の大気再解析値JRA-55 の海上風速および海氷密接度を外力として,スペクトル波浪モデルWAVEWATCH III (version 4.16)を駆動させ,1979年からの波浪計算を実施した.3段階のネスティング計算により,全球(解像度約60km) -北西太平洋域(17km) -日本周辺(7km)の領域の計算を行った.

提供データ変数

  • 年平均値
    • 有義波高
    • 有義波高(平方平均二乗有義波高)
    • 平均周期
    • 平均周期(二乗有義波高による重み付き平均)
    • 平均波向き
    • 平均波向き(二乗有義波高による重み付き平均)
  • 年最大値
    • 有義波高

2種類の平均手法の違いは,下の文献 (Shimura and Mori, 2019) を参照して下さい

データのダウンロード

以下リンクよりダウンロードして下さい.データフォーマットはNetCDFです.詳細は,NetCDFファイルの情報を参照してください.

データ利用条件

引用と報告

本データの詳細は以下の文献に記載しております.また,本データを引用される場合は以下の文献を引用して下さい.また,利用した成果(論文等)を開発者に送ってもらえると助かります.

その他

本データは商業利用も含めて自由に使っていただけます.データの再配布も許可します.データの利用により利用者が不利益を被ったとしても,提供元は責任を問わないことをご了解ください.

 

更新状況

  • 2019/08/23 公開